[氷床融解] 南極の氷河の下に巨大な空洞が見つかる・グリーンランドの氷解も10年で4倍/NASA、南極東部の氷河が急速に溶けだしている様子をサイトに掲載
- 2019/02/14
- 21:00
転載元:Sputnikより
2019年02月01日 17:58(アップデート 2019年02月01日 18:01)
南極の氷河の下に巨大な空洞が見つかる

米国の研究者たちは、スウェイツ氷河の下に深さ300メートル、面積およそ40平方キロメートルの巨大な空洞があることを発見した。
スプートニク日本
研究者らは空洞について、140億トンの氷が溶けて形成されたと考えている。最も不安を呼んでいるのは、この氷の大部分が、過去3年間で溶けたことだ。また空洞は他にもあるとみられる。これらはすべて、氷河が予想より弱い地面に支えられていることを意味している。
巨大な空洞は、IceBridgeプログラムの一環で航空機から南極の氷をレーダーで「蝕知」した際に得られたデータを分析した際に見つかった。
学者らは、この氷河の急速な崩壊が他のすべての氷河の融解加速を引き起こすことを懸念している。
また氷河は現在、隣接する氷塊のある種の「支え」の役割を果たしている。氷河が消えた場合、氷塊の海洋への流出は加速する可能性がある。氷の融解がこれらの氷河に限られたとしても、海面は約65センチ上昇するという。
(転載終了)
転載元:AFPBB News 2019/02/07 19:26
氷床融解で異常気象増加の恐れ、海流に「混乱」 研究
【AFP=時事】グリーンランドと南極の氷床が解けて海に流出した数十億トンもの水によって数十年もしないうちに異常気象が増加し、局地的に気候が不安定化する恐れがあると指摘する研究論文が6日、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。
論文によると、グリーンランドをはじめとする巨大な氷床の融解は大西洋の海底沿いに南下する寒流をさらに弱める一方、北上する暖流をより海面近くに押し上げるという。
大西洋子午面循環(Atlantic Meridional Overturning Circulation)として知られるこの二つの海流の循環は、地球の気候システムにおいて重要な役割を果たし、比較的暖かい北半球の気候に寄与している。
論文の主執筆者でニュージーランドのビクトリア大学ウェリントン校(Victoria University of Wellington)南極研究センターのニコラス・ゴレッジ(Nicholas Golledge)准教授は、「われわれのモデルによると、この融氷水は海流に大きな混乱をもたらし、世界の温暖化の基準を変えることになる」と指摘した。
南極の氷床が大量に失われることで同時に海面近くの温かい海水が一定の範囲に閉じ込められ、氷河を下から浸食することになり、それら融解の加速が海面上昇へとつながる悪循環となっている。
共著者の一人、カナダのマギル大学(McGill University)のナタリア・ゴメス(Natalya Gomez)研究員(地球惑星科学)はAFPに対し、「われわれのシミュレーションで確認された大規模な変化は、異常気象の増加やより激しい頻繁な熱波をもたらす、さらに混沌(こんとん)とした気候の要因となっている」と指摘した。
論文によると、今世紀半ばまでに「グリーンランド氷床の融氷水は大西洋子午面循環を著しく混乱させる」といい、循環が減速している兆候はすでに表れているという。
氷床に関する研究については、地球温暖化による氷床の縮小ペースや、融解が不可避となる「臨界点」に達する気温の上昇の限界に焦点を当てたものがほとんどで、融氷水が気候システムそのものにどのような影響を与えるのかについての研究はこれまでほとんど行われていない。
【翻訳編集】AFPBB News
転載元:AFPより
2019年1月23日 15:10 発信地:コペンハーゲン/デンマーク [ デンマーク グリーンランド ヨーロッパ ]
グリーンランドの氷解、10年で4倍に加速 研究
【1月23日 AFP】北極圏に位置する島、デンマーク領グリーンランド(Greenland)では、海面上昇の原因となる氷の融解が進行しており、氷が消失するペースが2003~13年の10年間で4倍に加速したと警告する研究論文が22日、発表された。氷解は氷河だけでなく、島全体で顕著に進行しているという。
デンマーク工科大学(DTU)宇宙研究所は声明で、「2003年には年間111立方キロの氷が消失したが、10年後にはこの数字がほぼ4倍の428立方キロとなった」と述べている。
同研究所の研究者らが参加したグリーンランドの氷床の変化に関する今回の研究は、米科学アカデミー紀要(PNAS)で発表された。
DTUのシュファカト・アッバス・カーン(Shfaqat Abbas Khan)教授は「これは、氷解パターンにおいて現在確認されている顕著で驚くべき変化だ」としている。
これまで、グリーンランドの氷解の大半は氷冠地帯、主に島の北西部と南東部にある氷河で観察されていた。だが、2003~13年の氷消失の大半は、大きな氷河がほとんど存在しないグリーンランドの南西地域で発生していた。
PNASに掲載された論文の筆頭執筆者で、米オハイオ州立大学(Ohio State University)のマイケル・ベビス(Michael Bevis)教授は、現在は氷が表面質量から融解しており、「海岸線から離れた内陸部で融解している」とみられると指摘している。
これは、グリーンランド南西部でますます大量の融解水が海に流れ込んでいることを意味する。
「これまでも、大型の溢流(いつりゅう)氷河によって氷流出率が増加しているという大きな問題が存在することは知られていた」と、ベビス教授は説明する。「だが、今回の研究により、ますます大量の氷塊が融解し、川となって海に流入し、消え去ろうとしているという二つ目の深刻な問題が認識された」
これがさらなる海面上昇を引き起こし、重大な影響をもたらすと考えられると、べビス教授は警告する。
「われわれは、氷床が臨界点に達するのを目の当たりにしている」ベビス教授は述べた。これにより、巨大な氷塊全体が、数百年あるいは数千年という単位で融解へと追いやられることが考えられるという。
厚さが最大で3キロに及ぶグリーンランドの氷床には、世界の海面を約6メートル上昇させるのに十分な量の凍結水が含まれている。
今回の研究で観察された氷解は、陸地温度の上昇に起因している。また、温度が上昇を続ける海水と氷が接触することが原因で発生している部分もある。
カーン教授は、「大気の温度が徐々に上昇すると、すぐに氷解が加速していることが分かる」と話した。
世界の海面は20世紀中に平均で20センチ上昇したが、上昇幅には地域差がみられる。現在は年間約3.3ミリのペースで上昇している。(c)AFP
(転載終了)
氷の・下の南極の3D地図を作成
2019年02月01日 17:58(アップデート 2019年02月01日 18:01)
南極の氷河の下に巨大な空洞が見つかる

米国の研究者たちは、スウェイツ氷河の下に深さ300メートル、面積およそ40平方キロメートルの巨大な空洞があることを発見した。
スプートニク日本
研究者らは空洞について、140億トンの氷が溶けて形成されたと考えている。最も不安を呼んでいるのは、この氷の大部分が、過去3年間で溶けたことだ。また空洞は他にもあるとみられる。これらはすべて、氷河が予想より弱い地面に支えられていることを意味している。
© AFP 2018 / TORSTEN BLACKWOOD
NASA 南極氷河の急速溶解で深刻な脅威
2018年12月14日 11:24 https://sptnkne.ws/kpyZ 0 12
NASAは、以前は状態が安定し、地球規模的な変化の影響を受けてはいなかった南極東部の氷河が急速に溶けだしている様子を明らかにした。NASAはこの事実をサイトに掲載している。
サイトによると、氷河が将来も溶け続けた場合、世界海洋の水面レベルは著しく上昇するため、全地球規模でカタストロフィ状態に陥ってしまう。
南極の氷河の中でも最大級のトッテン氷河が溶解し始めていることが危機感を集めている。この氷河が完全に溶けてしまうと世界の海面は3メートル以上上昇してしまう。この他、アンダーウッド、バード、アダムス、バンダーフォードといった、トッテン氷河より小規模のものも溶けだした。これらの氷河の標高は2008年の時点と比較し、およそ3メートルも低くなった。つまり年間25センチの速さで溶けていることがわかる。
NASA専門家らは、氷河の溶け出す速度が速まった一番の原因は水温の高温化にあり、海洋の氷のレベルが変化したために高温の水が深部から氷河を押しているせいだと説明している。
巨大な空洞は、IceBridgeプログラムの一環で航空機から南極の氷をレーダーで「蝕知」した際に得られたデータを分析した際に見つかった。
学者らは、この氷河の急速な崩壊が他のすべての氷河の融解加速を引き起こすことを懸念している。
また氷河は現在、隣接する氷塊のある種の「支え」の役割を果たしている。氷河が消えた場合、氷塊の海洋への流出は加速する可能性がある。氷の融解がこれらの氷河に限られたとしても、海面は約65センチ上昇するという。
(転載終了)
転載元:AFPBB News 2019/02/07 19:26
氷床融解で異常気象増加の恐れ、海流に「混乱」 研究
【AFP=時事】グリーンランドと南極の氷床が解けて海に流出した数十億トンもの水によって数十年もしないうちに異常気象が増加し、局地的に気候が不安定化する恐れがあると指摘する研究論文が6日、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。
論文によると、グリーンランドをはじめとする巨大な氷床の融解は大西洋の海底沿いに南下する寒流をさらに弱める一方、北上する暖流をより海面近くに押し上げるという。
大西洋子午面循環(Atlantic Meridional Overturning Circulation)として知られるこの二つの海流の循環は、地球の気候システムにおいて重要な役割を果たし、比較的暖かい北半球の気候に寄与している。
論文の主執筆者でニュージーランドのビクトリア大学ウェリントン校(Victoria University of Wellington)南極研究センターのニコラス・ゴレッジ(Nicholas Golledge)准教授は、「われわれのモデルによると、この融氷水は海流に大きな混乱をもたらし、世界の温暖化の基準を変えることになる」と指摘した。
南極の氷床が大量に失われることで同時に海面近くの温かい海水が一定の範囲に閉じ込められ、氷河を下から浸食することになり、それら融解の加速が海面上昇へとつながる悪循環となっている。
共著者の一人、カナダのマギル大学(McGill University)のナタリア・ゴメス(Natalya Gomez)研究員(地球惑星科学)はAFPに対し、「われわれのシミュレーションで確認された大規模な変化は、異常気象の増加やより激しい頻繁な熱波をもたらす、さらに混沌(こんとん)とした気候の要因となっている」と指摘した。
論文によると、今世紀半ばまでに「グリーンランド氷床の融氷水は大西洋子午面循環を著しく混乱させる」といい、循環が減速している兆候はすでに表れているという。
氷床に関する研究については、地球温暖化による氷床の縮小ペースや、融解が不可避となる「臨界点」に達する気温の上昇の限界に焦点を当てたものがほとんどで、融氷水が気候システムそのものにどのような影響を与えるのかについての研究はこれまでほとんど行われていない。
【翻訳編集】AFPBB News
グリーンランドの氷解、10年で4倍に加速。厚さが最大で3キロ(富士山並み)に及ぶグリーンランドの氷床には、世界の海面を約6メートル上昇させるのに十分な量の凍結水が含まれている。 https://t.co/4XPZ0fUijp
— エコeco (@eco_eco_x) 2019年1月29日
転載元:AFPより
2019年1月23日 15:10 発信地:コペンハーゲン/デンマーク [ デンマーク グリーンランド ヨーロッパ ]
グリーンランドの氷解、10年で4倍に加速 研究
【1月23日 AFP】北極圏に位置する島、デンマーク領グリーンランド(Greenland)では、海面上昇の原因となる氷の融解が進行しており、氷が消失するペースが2003~13年の10年間で4倍に加速したと警告する研究論文が22日、発表された。氷解は氷河だけでなく、島全体で顕著に進行しているという。
デンマーク工科大学(DTU)宇宙研究所は声明で、「2003年には年間111立方キロの氷が消失したが、10年後にはこの数字がほぼ4倍の428立方キロとなった」と述べている。
同研究所の研究者らが参加したグリーンランドの氷床の変化に関する今回の研究は、米科学アカデミー紀要(PNAS)で発表された。
DTUのシュファカト・アッバス・カーン(Shfaqat Abbas Khan)教授は「これは、氷解パターンにおいて現在確認されている顕著で驚くべき変化だ」としている。
これまで、グリーンランドの氷解の大半は氷冠地帯、主に島の北西部と南東部にある氷河で観察されていた。だが、2003~13年の氷消失の大半は、大きな氷河がほとんど存在しないグリーンランドの南西地域で発生していた。
PNASに掲載された論文の筆頭執筆者で、米オハイオ州立大学(Ohio State University)のマイケル・ベビス(Michael Bevis)教授は、現在は氷が表面質量から融解しており、「海岸線から離れた内陸部で融解している」とみられると指摘している。
これは、グリーンランド南西部でますます大量の融解水が海に流れ込んでいることを意味する。
「これまでも、大型の溢流(いつりゅう)氷河によって氷流出率が増加しているという大きな問題が存在することは知られていた」と、ベビス教授は説明する。「だが、今回の研究により、ますます大量の氷塊が融解し、川となって海に流入し、消え去ろうとしているという二つ目の深刻な問題が認識された」
これがさらなる海面上昇を引き起こし、重大な影響をもたらすと考えられると、べビス教授は警告する。
「われわれは、氷床が臨界点に達するのを目の当たりにしている」ベビス教授は述べた。これにより、巨大な氷塊全体が、数百年あるいは数千年という単位で融解へと追いやられることが考えられるという。
厚さが最大で3キロに及ぶグリーンランドの氷床には、世界の海面を約6メートル上昇させるのに十分な量の凍結水が含まれている。
今回の研究で観察された氷解は、陸地温度の上昇に起因している。また、温度が上昇を続ける海水と氷が接触することが原因で発生している部分もある。
カーン教授は、「大気の温度が徐々に上昇すると、すぐに氷解が加速していることが分かる」と話した。
世界の海面は20世紀中に平均で20センチ上昇したが、上昇幅には地域差がみられる。現在は年間約3.3ミリのペースで上昇している。(c)AFP
(転載終了)
氷の・下の南極の3D地図を作成
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